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■木工事


■平成17年4月25日■ 

上棟作業の続きです。足場も掛かりました。                            

こんな感じ・・・・・・・・。              

小屋組を組立中!
しかし、もう、1階の筋違も入れ始めている。
ご覧の通り、火打ちも入っている。
さすがに、早いです。                                 


■平成17年4月26日■ 

屋根の形が大体出来てきました。・・・・・・・・・・・

早いですね、と棟梁に言ったら、今回は遅い!と不満足そうでした。                            

この屋根の欠けている部分は、化粧たる木が入り、ガラス張りの屋根になります。              

室内から小屋組を見上げたところ。

野地板(屋根材を葺く下地の板)は、杉13mm厚、長さ2間モノを使っています。
この材料は、普通は、和室の荒床(畳に下に敷く板)板なんです。
天然の木は、合板より吸湿発水に効果が有るので、合板の使用を避け、杉材としました。                                

既存の庭の池。
この池の前が、居間になります。
フランク・ロイド・ライトの落水荘風・・と書いたら、ライトに失礼か・・・・・。                                              


■平成17年4月27日■ 

今日の現場は、ちょうど、ベランダの腰壁を造作中。                                

部材は、下小屋である程度製作して、現場では極力細かい作業は行わない!
今回の工務店は、そんなポリシーで工事を進めます。
このベランダの壁下地も、10分程度で完成してしまいました。              


■平成17年4月28日■ 

筋違(すじかい)の施工中・・・。           
                           

筋違は、柱間に斜めに入れて、壁に剛性を持たせる為の材料です。
地震時に、突っ張って、建物の倒壊を防ぐ重要な材料です。
今回は、筋違端部は、きちんと土台や梁に彫り込まれ、がっちりと組み立てられています。
これが、本当の在来工法!
最近は、この彫り込みを行わないで、金物(プレート)で補強する方法が主流です。

地震時に筋違が突っ張ると、柱に浮き上がりの力(土台からの引き抜き)が生じます。
柱の上部に大きな梁が掛かっていて、自重で押さえ込めれば、浮き上がりの力を相殺出来ますが、 場所に依っては、浮き上がりの力の方が大きくなる所があります。
そこで、ホールダウン金物で柱を土台や基礎に固定し、浮き上がりの力に耐えるようにします。

今回は、ホールダウン金物は使わず、基礎からボルトを出し、梁と縫い合わせ、柱を押さえ込む工法です。

(右側の矢印が、基礎と連結しているボルト、左側の矢印が、筋違端部の様子)             

基礎から延びたボルトが、上部の梁に到達している様子の写真です。

この工法の方が、ホールダウン金物より、柱に対して負担が少ないので、優れて居ると私は思っています。

(ホールダウンをボルトで柱に止めると、ボルト穴の分だけ、柱の断面が減る事になるのです。釘打ち式のホールダウンも有りますが、釘打ち面のプレートが大きくて、納まりが悪いのです。)                   

大工さん、休憩中・・・・・。             
若い大工さんが多くて、頼もしいです!                                             


■平成17年5月6日■ 

筋違(すじかい)は、大体施工済。           
                           

木工事では有りませんが、ベランダの防水工事中です。  
今回は、FRP防水では無く、シート防水を採用。                           


■平成17年5月9日■ 

床の土間コンクリート(耐圧盤)に埋め込まれた、アンカー。
ここに、長ネジを差して、床下地(大引)と一緒に締めます。こうして、床下地の木材が暴れ、浮き上がりが生じるのを防ぎます。(木材の暴れ=床のきしみ音発生に繋がります)

こうしておけば、安心です。

きしみ音防止の方法は、これ以外にも有りますが、この方法が一番綺麗な納まりですね・・・・。


■平成17年5月11日■ 

1階の床組工事の準備中。本日は、大工さんはお休みでした。           
                           

上棟時のお飾りは、小屋裏に納めます。
この建物は、小屋裏部分が少ないので、和室天井裏(此処しか有りません)に納めました。


■平成17年5月13日■ 

屋根の軒裏等の下地を施工中。
軒裏のボードは目透かし張り(目地に隙間を開ける工法)。
ボードの割付が、気に入らないが、ここは妥協する。   

ベランダの軒裏の下地・・・。              


■平成17年5月16日■ 

ベランダ軒天井施工中。                 

屋根軒裏施工中。                    

目透かし張りの場合、目地の割付が、ちょっと難しい・・・・(特に、出隅、入隅部分の納め方!)
当初設計時と、ベランダの出幅が変わり(少し大きくなった)
目地の割付も、ちょっと変更。
どうやって納めるか、協議中の図。

これは、「想定外」だった。
設計者は、細かい所を気にするのです。


■平成17年5月20日■ 

アルミサッシが搬入されました・・・・・。
今回も、復層ガラス(ペアガラス)を使用します。     

軒裏張りに続き、破風板(鼻隠し)の取付。
当初は、軒裏、破風板(鼻隠し)は木製だったのですが、御施主様より、耐久性向上の希望があり、既製品の無石綿の型材を使用しました。

既製品を使用すると、寸法の自由度がなくなるので、各部取り合いが当初と合わなくなり、設計者としては「想定外」の納まりに苦慮します。                    

ガラスの屋根になる部分を、ベランダから見上げる。
この化粧梁に化粧たる木を掛け、ガラス張りとする。    


■平成17年5月23日■ 

1階床組の工事中。                  
床を支える、束、大引(横になっている角材)を据えているところ。

束は、金属製で、ネジで上下高さを調整できる様になっている。
つまり、この金属束で大引を持ち上げ、5月9日の工事写真で解説した通り、土間コンクリートに打ち込んだアンカーで大引を引っ張る。(910mmごとにアンカー固定してます)

これで、ガッチリ施工出来ると言う訳・・・。
(写真は、まだネジ留め、釘打ち等が未施工の状態)                   


■平成17年5月24日■ 

昨日に引き続き、1階床組の工事中           

1階根太材は、45.4x90.9mmを二つ割りにし、床仕上げ面を平滑に加工した材料だ。                   

床仕上げはフローリングを張りますが、その前に合板(12mm)を敷き詰め、その上にフローリングを張ります。  

トラックの荷台は、その合板の山!                   


■平成17年5月25日■ 

またまた昨日に引き続き、1階床組の工事中           

フローリング下地の合板を敷き詰める。
床下は、断熱材を貼り付けるので、合板は、まだ仮留めです。

基礎立ち上がり部分(外周のみ)に貼る断熱材(スタイロフォーム厚さ50mm。                   

床下の土間コンクリート(外周のみ)に貼る断熱材・・・。

サッシ(窓)を取り付ける為の下地(まぐさ、窓台)の取付中。
全て、ビスで止めています。(最近は、釘の出番が少なくなった)
ビスの方が、ガッチリと食い込み、緩みが出ないのです。                   

写真は、窓台を取付たところ。

普通は、柱に彫り込みを入れて窓台を固定するのですが、今回は、彫り込みをせず、同等の板を柱に当てて窓台を固定しています。

柱の断面積が減る事が無いので、好ましい方法だと言えます。                  


■平成17年5月27日■ 

基礎部分の断熱材の貼り付け工事、ほぼ完了・・・・・。             
(まだ一部、未施工部分が残っています)

サッシの取付始めました・・・・・。            

2階根太(床の下地)も施工中です。                          

根太の施工クローズアップ

根太の施工精度は、そのまま床の水平精度に影響します。
正確な水平に仕上げる為、精度の高い陸墨「ろくずみ」(水平の線)を引き、それに合わせて根太を取付ます。

矢印部分に陸墨(ろくずみ)が見えます。


■平成17年5月30日■ 

引き続き、2階床(根太)の工事中・・・・・。                  

引き続き、サッシも取付中・・・・・・・・。
(ここは、厨房部分です)                

浴室の出窓下地を施工中・・・・・・・・。       

浴室は、お施主様の希望で、ユニットバスに変更しました。
故に、出窓の大きさの自由度が無くなり、小さい窓になってしまいました。

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