(続編)
レーザーコリメーターの自作
(反射望遠鏡の光軸調整)


(2005/12/3)

前回、レーザー発光モジュールの固定に、スポンジ状の材料を使った為、
レーザー光の光軸は微妙な力で動いてしまい、安定性に欠けていた。
そこで、モジュールを完全に固定する事にした。
この、ピンクのプラスチックのキャップで、内径を絞る。
(キャップには、最初から、中心部に穴が開いていたので、助かります)

 

こんな具合に入ります。
こキャップは、Inaxのシャワートイレの配管の梱包材で使われていた廃品です。

 

・・・で、発光モジュールを組み込む。
今度は、かなり剛性が高くできました。

ところが、正確に発光モジュールを組み込んでいるのに、コリメーター自体の光軸が合って居ません。
今回は、ガッチリと発光モジュールを固定しているので、微調整が出来ません。 

 

原因はこれでした。
発光モジュールから照射されるレーザー光が、円筒状の部分から垂直に正しく照射されていないのです。
試しに、直線を引いて、円筒部分を合わせて置くと、レーザー光が曲がっています。

やっぱ、500円の発光モジュールでは、組立精度がイマイチなのかなぁ〜(^^;)

 

逆にレーザー光を直線に合わせると・・・・・。

 

モジュールの円筒部分がズレてしまいます。
赤線が中心線。白線が円筒の縁のライン。
微妙に、平行が出ていないのです。

結局、この状態では、正確にコリメーターの光軸を合わせ、発光モジュールを固定するのは、
難しい事が分かりました。

簡単な方法として、スポンジ状のパッキンでモジュールの光軸を合わせ、
ボンドを流し込んで固定する方法も考えられますが、
作業中、もしくはボンドの硬化中にモジュールが動いて、光軸がズレる可能性が有ります。
(非常に精密な作業が要求されます)

 一番良い方法は、ファインダーの3点式のネジの様に固定する方法でしょう。
しかし、紙工作のコリメーターでは、ちょっと無理な方法です。

今回、コリメーターを作って分かった事は、
コリメーター自体の光軸合わせ、その状態を維持する事が難しいと言う事です。

一応、発光モジュールは、適当に固定しました。
フィルムケースを切って、発光モジュールのカバーを作りました。
コリメーター自体の光軸は、完全に固定して居ないので、
使う度に調整が必要です。
この光軸調整は、望遠鏡本体の光軸調整よりシビアで難しいです。

と言う事で、次回(コリメーター2号)に続く・・・
(何時になる事やら)

 


 
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