G4 Cube ビデオカード交換
(発熱対策)
(Old MacとなったG4 Cubeを使い続ける為に・・・)


一世を風靡した、G4 Cubeだが、今や非力である事は否定出来ない。
ビデオカードやデュアルCPUユニットに交換行えば、現行マシンに勝るとも劣らないマシンに変身出来るのだ・・・。
で、ビデオカードを、標準のATI Rage128から、ATI Radeon7500に交換を行った。

予想はしていたものの、ビデオカードの発熱が、思いの外大きい!
Cube独自のファンレス(自然対流)では、このビデオカードの熱気は排気出来ないようだ!
マシンの上部排気口での温度測定を行うと、50℃を軽く越えてしまう。
このまま放置したら、70℃を越える勢いだ。う〜む、お茶が沸いてしまいそうだ。

そこで、spiricaのCube用GB拡張ヒートシンク TypeRを装着する事にした。

(2006/3/25) 

代金を振り込んだ翌日には、商品到着。Spricaさんの早い処理に感謝です。

 

早速、拡張ヒートシンクをチェック。ぶ厚いアルミの一枚板を削りだして成形している。
実物を見ると、その出来の良さに関心してしまう。商品代+送料+消費税=9.995円は、高くは無い思う。

 

拡張ヒートシンク には、静音ファンが付いている。流体軸受けで、静かな動作らしい・・・。

 

早速、Cubeをバラす。既に、装着していたRadeon7500が見える。

 

Appleのマシンは、特殊なネジが使用され、簡単に分解出来ないようになっている。
しかし、Mac好きなら、誰でも工具は用意しているだろう。工具さえ有れば、分解は、簡単・・・。

 

記念撮影!
左側が、Radeon7500,右側が標準のRage128。
Radeon7500に交換する事によって、ツインビュー(モニター2台)が利用出来るようになる。

 

 

付属の熱伝導ゲルを既存のヒートシンクの上に置き、拡張ヒートシンク で挟み込む。

 

付属のネジ(2本)で留める。

 

裏側は、こんな感じ。ゴムブッシュを挟んでナットで固定。

 

横から見ると、こんな感じ。

 

Cubeは、コンパクトな設計なので、一般のビデオカードは大きすぎて入らなかったり、
仮に入っても、形状が特殊なので、そのままでは装着出来ない。
そこで、こんな接続金具もspiricaさんで作っている。これで、しっかり装着できます。

 

ビデオカードを装着したら、ファンの電源コードをメモリスロット横のコネクタに接続します。
(このコネクタは、spiricaさんが発見?してくれました。)
何にも使用されないまま、このコネクタは、空いたままになっているのです。

 

装着完了!
非常に美しい納まりです。

 

早速モニター2台で仕事開始・・・。
静音ファンは、全く動作音が気にならない!素晴らしい!
ハードディスクの回転音の方が大きいのだ。
ひょっとして、ファンが回っていないのか?と不安になり、再びケースを開けてみたが、ちゃんと回っている。
排気口からは、熱風が確かに排出されている。

 

CADを駆使し、ビデオカードに負荷を与え続ける。
排気口上部の温度は、上昇するも、50℃付近で安定する。
標準のRage128では、自然体流時で45〜48℃だった事を思えば、まずまずの成果だろう。
次は、CPUの交換か・・・・(^^;)

追記:

しかし、50℃と言うのは半端な温度ではない…。排気孔上部での測定だから、ビデオカード付近では60℃位に達しているかも知れない。
長時間使用していると、じわじわと温度が上昇、気が付くと54℃にまで到達してしまった。
その瞬間、画面が一瞬ピンク色に染まり、画面がちらつく!あわてて、cubeをスリープさせる。

高温でビデオカードに不具合発生か?
過去の嫌な思いが蘇る。
熱で、Macのビデオカードを壊した経験が有るのだ。

結局、この健全でない温度が心配で、150φの扇風機をCubeの底に向け作動!
一気に30℃位までクールダウン出来る。しかし、音と振動が気になる。十分冷却できたら、ファン停止させるのだ。
温度計を睨みながら、仕事をするのも落ち着かない。
気が付くと、50℃に近付いてしまう。慌てて、ファンを作動。
そして、40℃付近まで冷却中に、それは起った!
画面がピンク色に染まり、不安定になる例の症状だ…。

冷却後に起ったこの不具合。これは、熱だけの問題では無さそうだ。
そう、初期型のCubeは、ビデオカードの取付方法に問題があり、不具合が出るけケースが過去に有ったらしい。

実は、分解して分かったのだが、私のCubeはその初期型だった。Appleでは、不具合が出たCubeに対し、無償で改善策を付したが、
私のCubeは、運良く(考え方では、運悪く)不具合は生じなかった。

つまり、この不具合の未対策Cubeでは、ビデオカードのアップグレードは、避けた方が良いとされているのだ!
それは、このトラブルの事かと、愕然としてしまった。
ビデオカードの取付方の不具合での障害なら、不安定な画面表示の時、ビデオカードを少し押したり、引っ張ったりしたら?
…と思い、やってみた。

直った!

確かに、問題の引き金は熱の様だが、元々の構造的問題が不具合の発生になっているようだ。
もう少し、様子をみて、対応策を考えよう。

つづく…


 
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